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手塚治虫の世界 それが21世紀  - 10月14日 by Kaz

バンクーバーに住んでいる日本人である私の視点から見える21世紀の世界を単純に書いて行こうと思います。もしかすると、北朝鮮が原爆を日本に投下するかもしれない、とんでもない時代の世界を描こうと思います。まるで手塚治虫さんの鉄腕アトムの世界です。いつも地球、日本の危機をアトム少年は間一髪で救って来ました。しかし救われないかもしれない現実の世界が今やっと手塚治虫のマンガに追いついたと言う所でしょうか。アトムもヒゲオヤジもお茶の水博士もその他の手塚さんの作ったキャラクターはわたしのイマジネーションの中にしっかり存在します。それにしても、手塚治虫と文字で書くだけで今でも心がドキドキするのは何故でしょう。それは彼の描くストーリーマンガの中にいつも私の心を騒がせる驚きが含まれているからです。彼の描くマンガのコマを思いだすだけで幸福になります。手塚治虫の描いたマンガの視点で世界をこれから見てみたいと単純に思います。私の好奇心の方向と読者の好奇心の方向が一致すれば私は大満足なのですが。

ファームステイと日本人を取り上げたバンクーバーの地元新聞の視点

カナダにやってくる日本人青年の中にはバンクーバーの町に住まず、郊外の田舎に住む人がわずかですがおられます。それを牧場滞在 ファームステイと言います。その仕事内容は牛や馬を洗ってやったり、その宿舎の牛、馬小屋を掃除してきれいにしてやる事です。その日本人ボランテイアを最近バンクーバーの地元紙「バンクーバーサン」が取り上げました。

以下のような描写です。牧場主が日本人ボランテイアに馬小屋に馬を入れて錠を降ろしたかと念を押します。日本人青年は愛想良くイエスイエスイエスと旦那に笑いかけます。その青年の後ろを馬の群れが駆け抜けて行くのを旦那は唖然と目を点にして見送ると言う描写です。これまでボランテイアをした3人の日本人は全て同じ行動を取った。これからは良く英語のテストをして雇いたいと言うコメントで締めくくられていました。

この記事は二重の皮肉が込められています。まず、日本人は英語が良く聞き取れない英語音痴としての側面。それに日本語の愛想の良さのあいずちの「はいはい」と言う表現を英語のイエスイエスと言う日本人の直訳に対して「付和雷同的態度」とずらして冷笑しているのです。つまり独立した人格を持たず主人に愛想笑いで媚びている日本人の態度が酒のサカナにされています。カナダの記者はカナダの読者の記憶の中にある古い日本人像を思い出すように、この新しいエピソードを使用しているのです。今から60年前の太平洋戦争の交戦相手としての日本人像。メガネをかけた出っ歯でペコペコする東洋人としての日本人像です。

この同じ記事を別の様にも読み解けます。つまり日本の青年の責任感の無さが露呈していると言う図です。日本のご家庭でのしつけが近年きっちり出来ていないので、物事を最後まで処理出来ないと言う要素も可能性としてあります。残念ながら日本の青年の中には他人と共同歩調を取れない半人前の方も最近では多々見受けられます。その未熟さを見破られたと言う所かもしれません。また、日本の家庭崩壊の現れ。それから来る精神的未熟児の大量発生です。あるいは精神的国民崩壊の一徴候でしょうか?第二の敗戦の顕現化でしょうか?経済的道徳的日本世界の崩壊でしょうか?

手塚治虫ならこの現象をどう料理するでしょうか?どう取らえるでしょうか?まず馬が馬ではありません。馬は実は宇宙人の変身した侵略者の偵察員なのです。この侵略者はその牧場の親方の白人の偏見と、使用人の日本人を仲たがいさせて争わせ殺し合いをさせ、双方を葬った後、その二人に馬である宇宙人がさらに変身して何食わぬ顔をして本格的な宇宙からの侵略軍の手引きをするのです。さらに一ひねりをすれば、日本人の青年が裏の畑のネズミと協力してその侵略者を追い出してカナダ人の主人に感謝されて仲良しになる。これが手塚治虫マンガのハッピエンデイングとなります。

今から思えば手塚マンガの特徴は民族対立は存在しないのです。仏教的な地球上の生き物皆兄弟と言うセンチメンタリズムが前に出てしまいます。

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